トライアンフに熱狂する日

ahead トライアンフ

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最近、インターネットを使って世界中のモーターサイクルカルチャーの渦中を徘徊していると、驚くほど多くの〝現行トライアンフ〟に遭遇する。その活躍の場は、他のブランドと比較にならないほどに広い。

text:河野正士 [aheadアーカイブス vol.129 2013年8月号]
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トライアンフに熱狂する日

トライアンフに熱狂する日

それは往年のカフェスタイルにカスタムされていたり、オーバルコースで疾走するダートトラックレーサーだったり、過激なアクションを繰り広げるスタントバイクだったりと、あらゆるジャンルにおいてだ。

なおかつそれらの画像や映像にはライダーの心をギュッと掴むエッセンスを随所から感じることができる。そしてその源泉は「トライアンフだから」という理由にある。

「トライアンフ」ほど、ファンに支えられてきたメーカーは無いと思う。イギリスのモーターサイクル最盛期には、並み居るライバルメーカーとの開発競争でファンの心を躍らせ、若者たちをバーチカルツインサウンドに酔わせた。

そして日本車の台頭に起因する窮地に追い込まれてからの再生には、世界中から賛美が贈られた。そして今、オーナーズイベントには、伝統のバーチカルツインや新生トリプルエンジンが詰めかけている。
世界中で開催されている「トライアンフ」のイベントにステレオタイプな〝伝統的な英国〟のイメージを持ち込むと、そのギャップに驚く。誰もが気さくで陽気。日本人から見ると無茶に見えることも平気で、ビールサーバーの前にはいつも長い列ができている。

イギリスはパンクカルチャー発祥の地でもあるのだ。今となっては反抗する先を無くした、ちょっとお腹の出た〝元〟若者たちは、それでも羽目を外す術をちゃんと知っている。
 
2010年と2012年には、トライアンフ現本社の近くにあるサーキット、「マロリーパーク」で、ロックミュージックとのミクスチャーしたイベント『トライアンフ・ライブ』が開催され、「バイク」、「キャンプ」、「ライブミュージック」という3つの楽しみを求めて世界中から多くのライダーが集まった。

また毎年6月、オーストリアのノイキルヒェン・アム・グロースヴェンエーティガー村で開催されるイベント「TRIDAYS(トライデイズ)」では、村全体がイギリスと化し、あらゆる場所で「トライアンフ」の母国のイメージが感じられるイベントが行われるという。

そこには、ヨーロッパ中から2万5千人ものトライアンフオーナーが集まるというのだ。インターネットを検索すれば、それらのイベントの画像や映像を簡単に見ることができる。それは実に弾けていて本当に楽しそうだ。過去から受け継いだトライアンフのDNAは、この楽しさを求める〝熱〟だと思われる。
こんな「トライアンフ」の〝熱〟を感じるイベントが日本でも開催されている。今年で15回目を迎える「トライアンフ・ナショナル・ラリー」だ。ヨーロッパのおもむきとは異なり、日本のイベントらしく、騒ぎ過ぎず落ち着いて見えるが、その芯はしっかりと熱い。

トライアンフオーナーはもちろんのこと、「トライアンフ」に興味があるライダーなら、是非一度、その〝熱〟を感じるために、9月の最初の土曜日は白馬を目指して欲しい。

2013 TRIUMPH NATIONAL RALLY in HAKUBA

トライアンフに興味のある人なら誰でも参加できる年に一度のイベント。今年度から内容を改め、宿泊も可能な一日ゆっくりと楽しめるイベントとなった。公道試乗会や車両展示会、バイクコンテスト、ロックバンドのライブといった催しのほか、パーキングを車種カテゴリー別に設置することで、ライダー同士の交流を後押し。

イベント後は200名限定の宿泊付きパーティー(料金別途)を予定しており、翌日ツーリングしながら帰ることもできる。詳しくは、お近くのトライアンフ正規販売店まで問い合わせを。

開催日時:9月7日(土)10:00〜17:00 ※雨天決行
会場:ホテルグリーンプラザ白馬 特設会場 住所:長野県北安曇郡小谷村千国乙12860-1
参加費:¥2,000(記念品付) URL:www.triumphmotorcycles.jp

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