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「ロータス」と言えば、古くは「エラン」、現代では「エリーゼ」といったライトウェイトスポーツカーメーカーとして知られる他、F1でも数々の名車を作り上げ、コンストラクターズタイトルを7度(歴代4位)も獲得している名門である。そしてその名を冠するオートバイメーカーとして「ロータス・モーターサイクルズ」が最近になって新設されたのだ。
 
同社は、これまでの歴史にとらわれず、その全てが新しい。それは会社の成り立ちにも現れており、ロータス本体が創業者「コーリン・チャップマン」の〝バックヤードビルダー〟に端を発する典型的なイギリスのコンストラクターだったのに対し、同モーターサイクルズは規模も国籍も幅広くスケールが大きい。

というのも、その母体はイギリス南東の街ヘイセルを拠点とする「ロータス・カーズ」としながらも、レーシングチームを運営する「Kodewa(コデワ)」と4輪パーツグループの「Hozer(ホルツァー)」という2社のドイツ系企業、それに「ダニエル・サイモン」という、アメリカで活躍するドイツ出身のデザイナーがその共同運営に名を連ねているからだ。

コデワは、ル・マン24時間レースに参戦している「ロータスT128C」の開発とチーム運営に携わるなど、元々ロータスとの関わりが深く、ホルツァーは、それらのレーシングマシン作りに欠かせないチタンやカーボン等の最新素材の生産部門がある。

そこに「VW」や「ブガッティ」で才能を発揮し、最近ではSF映画『トロン』や『オブリビオン』のメカニカルデザインも手掛けたダニエル・サイモンという才能が加わり、これまでにないプロダクツを生み出そうという話になった。

結果、ロータス・カーズが意思決定し、コデワが開発を指揮し、設計と製作をホルツァーが担い、ダニエル・サイモンがスタイリングを担当するという流れが出来上がった。すでに初号機の「C-01」という車名が発表されている。

因みにこれまでロータスが送り出してきた車名には、F1にも市販車にも自転車にも必ず「T」から始まる通し番号が付けられてきたが、このプロジェクトはそれを継承していない。新たに「C」から始まる〝01〟という番号を与え、いままでとは完全に異なる別なプロジェクトであることを強調している。

さらに発表された内容は、「F1の技術を使ったエンジンの出力は約200ps。スタイルはかつての名車『ロータス49』にインスピレーションを受けたもので、主要な素材にはカーボンを採用。車体色はロータスのアイコンでもある黒地に金とし、過去と未来が交錯したかつてないハイパーバイクになる」とのこと。

現時点で公表されているのはここまでだ。LMP2マシンまで手掛けた実績のあるグループとはいえ、勝手の違うオートバイの世界で巧く行くのだろうか。まずは、近日中に公開される初期のスケッチを楽しみに待ちたい。

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text : 伊丹孝裕/Takahiro Itami
1971年生まれ。二輪専門誌『クラブマン』の編集長を務めた後にフリーランスのモーターサイクルジャーナリストへ転向。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTやパイクスピーク、鈴鹿八耐を始めとする国内外のレースに参戦してきた。国際A級ライダー。

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