岡崎五朗のクルマでいきたい VOL.54 軽自動車税のあり方とは

VOL.54 軽自動車税のあり方とは

アヘッド 岡崎五朗のクルマでいきたい ロゴ

軽自動車は庶民の足として生活に密着しているわけで、そこを狙い撃ちするような増税は公平性に欠けるという議論は十分に理解できる。

しかしその一方で、直近の販売ランキングを見てみると、1位はN–BOX、2位はタント、3位はムーヴと、スーパーハイト系やハイト系が上位を独占。軽自動車の本道である安くて軽くて燃費のいいセダン系は、4位にミラ、8位にアルトが入っているのみである。

売れ筋の軽自動車よりも安くて燃費のいいリッターカーの税額は年2万9500円。庶民の足だから税金を安くするというそもそも論からいくと、はたして公平と言えるのか。

これに関し、自動車工業界は「リッターカーの税金を安くすることで不公平を解消すべき」と主張している。これは正論で、日本のクルマ保有税は世界的に見て高すぎる。

だが、百歩譲って財源確保のために増税するしかないなら、やはり軽自動車の税金を引き上げるのが妥当というのが僕の考えだ。というのも、いまの軽自動車は立派になりすぎた。

室内は驚くほど広くなり、内装は豪華に、ターボ車を選べば高速道路の流れを余裕でリードできる動力性能も手に入れた。しかしそれとともに価格は上がり、いまや150万円を超える軽自動車も珍しくない。小排気量エンジンで重いボディを無理やり走らせるため実用燃費もリッターカーに負けがちだ。

単に増税反対を叫ぶのではなく、そろそろ軽自動車の在り方を根本的に考え直すべき時期に来ているのではないか。

ターボを禁止にする(軽量化の促進)、より厳しい燃費規制を適用する、あるいはサイズを含め世界市場を視野に入れた新たな規格を模索する…方法論はいろいろあるが、いずれにせよ、いまの軽自動車は庶民の足と呼ぶには少々オーバークォリティだと思うのである。

次ページ今月の4台

この記事をシェアする

関連する記事

最新記事

     
アヘッド Car & Motorcycle Magagine ahead archives