岡崎五朗のクルマでいきたい VOL.57 温暖化とタイヤ分布図

VOL.57 温暖化とタイヤ分布図

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横浜タイヤが今年スウェーデン北部に開設したテストコースは、約40万平米の敷地に大小9種類のコースをレイアウトした大規模なもので、厳しい気候条件を活かし、12月から3月までの4ヵ月間にも渡るテスト走行が可能。北海道のテストコースは実質冬場の2ヵ月程度しか稼働しないため、開発期間は大幅に伸びた。その分、徹底的な走り込みが可能になるわけだ。

今回実際にスウェーデンのテストコースを走ってみたのだが、興味深かったのは日本では販売していないウィンタータイヤの試乗。

日本ではアイスバーンでのグリップ性能に特化したスタッドレスタイヤが主流だが、欧州では高速道路でのハイスピード走行も考慮に入れたウィンタータイヤが主流。一昔前のウィンタータイヤはアイスバーンでのグリップが不足気味だったが、最新モデルのW・drive V905はツルツルの登坂路でスタッドレスタイヤに迫るグリップを発揮してくれた。

開発者によると、舗装路(ドライ&ウェット)での安心感はサマータイヤに迫るという。東京に住んでいて1シーズンに何回かスキーに行く、あるいは先日の大雪のような日にクルマで出かける…そんな程度の使い方には本格的なスタッドレスよりも向いていると感じた。ぜひ日本でも販売して欲しいところだ。

逆に、温暖化によって日本以外でも日本製スタッドレスの評価が高まっている地域がある。ロシアではアイスバーンに強い日本製スタッドレスは高い人気を誇るし、雪が減ってきた北欧三国ではスパイクタイヤによる粉じん問題が起こりつつあり、日本製スタッドレスの人気が徐々に高まってきている。

冬用タイヤも地域特化型からグローバル商品へと変わりつつあるのかもしれない。

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