ヴァリエーションモデルとして選んで欲しい VW『e-up!』

ヴァリエーションモデルとして選んで欲しい VW『e-up!』

アヘッド e-up! サイド

VW 『up!』は、エントリーカーだからといって手を抜かないどころか、エントリーカーだからこそマジメに作るという、VWらしい考え方がよく表れた優れたモデルだが、いかんせんCVTにすっかり慣らされてしまった身としては、多少癖のある自動変速機のフィーリングになかなか馴染めなかったのも事実だ。

これが『e-up!』になるとギアBOXが電気モーターと一体化されるために、あのガタガタ感がない。それだけでずいぶんとストレスフリーになるものだ。もちろんエンジンもないから微振動もないし、音も静か。人間は振動と音で予想以上に疲れるものなんだなぁ〜と、改めて気づかされるほどの違いがそこにはあった。

とはいえ「やっぱり航続距離が心配で…」という方も多いだろう。ちなみに1回の充電で走れる距離は185㎞。エアコン使用等々を考慮して、少なく見積もっても100㎞以上は余裕シャクシャクで行ける。

もっと延ばしたければ、走り方を変えればイイ。それもエアコンをガマンするなんていう消極的な方法ではなく、回生ブレーキを使っていかに充電するかを考えながら走ればいいのだ。

アヘッド e-up! スイッチ

『e-up!』はノーマル、エコ、エコプラスというボタンで選択する3つの走行モードの他に、シフトレバーを使ってD〜D3、そしてBと、5段階で回生ブレーキの強さを変えることができる。

Bに入れるとアクセルオフした瞬間から強烈な回生ブレーキがかかるので「あの停止線で止まろう」なんて予測をつけてアクセルオフ、完全停止したらブレーキペダルでクルマを止めておく、というゲーム感覚での走り方もOK。D2からはブレーキランプも点灯するので後続車への心配もいらない。

同じく強力な回生ブレーキを持つBMW i3でもこの減速ゲームは愉しめるが、i3はアクセルペダルのコントロールだけで回生力を変えていくタイプ。それはそれで斬新だが、こちらはこちらで組み合わせの楽しさがある。

例えてみればアップルVSウィンドウズといったところだろうか。正直なところ、これだけ楽しいと三菱アウトランダーPHEVのようにパドルシフトが欲しくなるほどだ。

アヘッド VW up!

さて「それでも、出先で電気がなくなっちゃった…」という場合は、急速充電器で約30分。約80%まで充電できる。そもそも『up!』は、そのボディサイズからしてシティコミューター的な使用フィールドをメインに考えられたクルマなのだから、航続距離は妥当にして十分と言っていいのではなかろうか。

そして、興味はあるけれど「ウチはマンションだから無理」という方。その場合はガソリンモデルを選べばイイ。こちらだってJC08モード燃費は23.1㎞とかなりのものだし、そもそもVWは「EVを特別なクルマにしたくない。

あくまでパワートレインの選択肢のひとつ」と言っている。これまでグレード別で、ガソリンの排気量を選んできたように、パワーユニットを選ぶ時代がやってきただけのことなのだ。

●e-up!

車両本体価格:¥3,669,000(消費税込)
車両重量:1,160kg
最高出力:60kW(82ps)/3,000-12,000rpm
最大トルク:210Nm(21.4kgm)/0-2,500rpm

[バッテリー形式]
リチウムイオン電池
重量:230kg 容量:18.7kWh
航続距離:185km(JC08モード)
電力消費率:104W-h/km(JC08モード)
0-100km/h加速:12.4秒(欧州仕様車の値)
*2015年2月1日受注開始

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