メディア対抗ロードスター4時間耐久レース ダカールへの道(番外編)

メディア対抗ロードスター4時間耐久レース ダカールへの道(番外編)

アヘッド  ロードスター4時間耐久レース

私にとっては昨年に続いて2度目。しかし今年も走るかどうか、直前まで迷っていた。昨年は何とかバトンをつなぎ、走りきったことは良かったのだが、今思えば、レース前の1ヵ月ほどはちょっとした鬱状態。練習に行っても成果は上がらず、緊張とプレッシャーで食べ物も喉を通らなかった。

初レースを指導してくれたTCRの加藤さんは、「続けるには、少しでも楽しめるところがないと辛いだけ」と心配してくれていた。プロじゃないのだから辛いだけで続けるのは土台無理なのだ。

それでも最終的に走ろうと思えた理由は2つ。初レースを支えてくれたチームのメンバーが、また一緒にやろうと言ってくれたこと。袖ヶ浦フォレストレースウェイで練習するうち、自分なりに掴めたものがあり、走ることが楽しいと思えたこと。

そして実は年明けのダカールラリーにナビで参戦するにあたり、国際C級ライセンスを取得しなければならないという差し迫った問題もあったのだ。

海外のレースに出場する場合、それぞれのレースによって求められる条件は異なるが、ダカールラリーでは、国際C級ライセンスが必要とされる。取得するには国内において、JAFで定められた格式のレースに一定回数以上出場し、完走するという実績が求められる。

このメディア4耐を完走すれば、私にとっては国際C級ライセンス取得のための最後の一戦となるのだった。そんなわけでチームのメンバーには無用のプレッシャーを与えてしまった。

アヘッド  ロードスター4時間耐久レース

今回、昨年のエースだった前述の加藤さんは別のレースが重なってしまったため、代わりに二輪・四輪ともにレース経験の豊富な丸山 浩さんが新たに加わり、若林→佐野新世→篠原佑二→丸山 浩→篠原佑二で出走、16位でフィニッシュ。私も無事、推薦を受け、国際C級ライセンスが発行されることとなった。

ダカールラリーで私はハンドルを握るわけではない。しかし最低限乗り越えるべきハードルを超えなければその場所に立つ資格はないということなのだと思う。

未熟なドライバーであっても、自分で走ることによって得るものはある。またチームという支えなくして、モータースポーツは成り立たないということも身を以て知った。

メディア4耐を通して、自分の弱さ、ふがいなさ、未熟さを嫌という程思い知らされたが、いよいよ追い込まれたとき、案外冷静になれる自分がいることを知ったのもまたこのメディア4耐だった。「自分は超えられる」 そう信じられることが、ダカールでもきっと支えになるはずだ。

アヘッド  ロードスター4時間耐久レース

▶︎予選は丸山 浩さんの担当。23台中17台が1分10秒台に入る激戦。aheadは17位スタート。昨年は加藤さんがポールを取ったため、第一走者の私が初レースでポールポジションスタートしたことを思えば、随分落ち着いたスタートだった。

アヘッド  ロードスター4時間耐久レース

▶︎左から佐野新世さん、若林、witham carsの篠原佑二さん、withmeの丸山 浩さん。みなサーキットもオフロードも経験し、私以外は二輪・四輪のレース経験もあるというaheadらしいメンバー構成。レースは一緒に走れなかったが、事前の練習では加藤彰彬さんに今年もお世話になった。

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▶︎ドライバーの他にもメカ、記録係、給油係、ホスピタリティなど多くの人がレースを支えてくれている。25年もの長きにわたってこのレースを主催しているマツダというメーカーはすごい。今年、マツダチーム(全員がマツダの役員)は9位でフィニッシュ。ますますマツダファンになってしまった。

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。

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