"いたくま"4車線化工事、実施中!

アヘッド いたくま 地図

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3月7日に中央環状線(高速湾岸線〜3号渋谷線)が開通したニュースはまだ記憶に新しい。開通の一週間後に首都高から配信された速報値によると、五反田〜大橋JCT間は1日平均約5万台の利用があり、都心環状線の交通量が約7%減少。特に浜崎橋JCTの渋滞がほぼ解消されているとのこと。また新宿(西新宿JCT)から羽田空港の混雑時における所要時間は約40分から19分に短縮されたという。

[aheadアーカイブス vol.150 2015年5月号]
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"いたくま"4車線化工事、実施中!

"いたくま"4車線化工事、実施中!

▶︎首都高が利用者に呼びかけるにあたって創ったデザイン。板橋と熊野町をつなぐことから通称「いたくま」。


羽田空港リムジンバスが行った4月1日のダイヤ改正では利用者の多い夕方から夜間の羽田空港〜新宿駅の所要時間は45分から40分に、5分の時間短縮となっている。

仕事で日常的に首都高を利用している周囲の人たちからも、「都心環状線が空いている」「ルートの選択肢が増えた」という声が多く聞かれるので、中央環状線開通の効果は大変大きい、と言っていいだろう。

一方、心配されているのが、開通した中央環状線と5号池袋線が合流する板橋JCT・熊野町JCT間の渋滞だ。

この区間はもともと1日あたり15万台もの車両が行き来する交通の要衝なのだが、それぞれ2車線の道路が合流し3車線となるうえ、約520mの短い区間で合流・分流するために上り下りともに慢性的に渋滞が発生している。

もちろん首都高も手をこまねいているわけではない。平成29年度中の完成を目指して、道路の幅を左右ほぼ均等に約1.7mずつ拡幅し、一方向3車線から4車線へと改良する工事を現在急ピッチで進めている。

工事に際しては、現在ある橋脚を、新しくひとまわり大きな橋脚で挟み、もとの柱を撤去して道路を広げるサンドイッチ工法を採用。この工法は周辺街路への影響が少ないことが最大のメリットで、施工中の安全性が高く、産業廃棄物の発生を少なくできるなどの利点もある。

交通量が多い区間であるため通行止めは行わず、土・日・月・祝日に夜間車線規制を実施しながらの工事となる。

車線規制などで混雑するとついいらいらしてしまうものだが、この区間で改良のための工事が行われていると分かっていればいらいらしたりしないはず。

工事の日程はチラシや首都高ホームページ(http://www.shutoko.jp/ss/tokyo-smooth/itabashikumano/schedule/)でも公開されているので、あらかじめチェックして安全に走行したい。

①まずは柱を受ける土台を補強。
②現在の柱をひとまわり大きい柱で挟み込みます。
③横から見ると…。手前が現在の橋脚。奥が挟み込んだ新しい橋脚。幅が広くなっているのが分かります。

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