ドゥカティの描く日本地図 〜DUCATI ROUTE OF JAPAN

ドゥカティの描く日本地図 〜DUCATI ROUTE OF JAPAN

アヘッド ドゥカティの描く日本地図

もちろん各メーカーともさまざまな取り組みを実践しているが、ドゥカティジャパンが先だってスタートさせた『ルート・オブ・ジャパン』もそのひとつだ。

ドゥカティジャパンの公式ウェブで公開中のこのコンテンツは、ドゥカティジャパンや全国のドゥカティディーラーが推薦するツーリング・ルートマップで、いってみれば〝ドゥカティが作る日本地図〟だ。

眺めのいい風景。おいしい食事を楽しめるレストランやカフェ。憩いのひとときをすごせる温泉。そうしたランドマークを起点として、爽快に走れるルートを紹介している。

サイトの構成はわかりやすく、使いやすい。ルートガイド一覧、観光スポット/拠点一覧、スポットの写真などから選ぶことができ、すべてに写真が添えられているので現地の雰囲気をつかめる。そこへ行ったらどんな体験が待っているのかというイメージが明確に浮かぶから、好奇心を大いにそそられるのだ。

また、各ルートの見出しにはルート距離がアイコンとして添えられているので、実際のプランを立てやすい。

『ルート・オブ・ジャパン』は、レースイメージでブランドを築いてきたドゥカティにとって新機軸といえる。オールマイティなツーリングバイクであるムルティストラーダ1200という商品の価値を高めることが主眼ではあるものの、他メーカーのバイクは当然として、クルマのドライブガイドとしても活用できるし、自転車にも応用できる。

バイクから発信されるバリアフリーなコンテンツは、モーターサイクル文化の発展と熟成に欠かせない。なぜなら、バイクに乗らない人にとってみれば、バイクとはタバコと同様、無駄な道具や不要な文化にすぎないからだ。もしも社会的認知が底まで落ちたら、バイクはサーキットでしか走れない乗り物になるだろう。

もちろんこれは極論だが、バイクに乗る人とバイクに乗らない人の間にある垣根をいかに低くするかについて、ドゥカティジャパンは以前から現状を認識し、未来を設計してきた。

モデルやタレントを積極的に起用し、新車発表をテレビニュースで流すよう仕向ける。ファッション系イベントを催す。ドゥカティジャパンが仕掛けるこれらはバイク業界のみにとどまらず、必ず他業種や一般社会へつながっているのだ。もちろん『ルート・オブ・ジャパン』もその文脈にある。

そうした意味においても、そして日本のツーリストたちが充実した旅行を楽しむためにも、ドゥカティが作る日本地図の発展に期待したい。

▶︎現在、ムルティストラーダ1200の試乗会が行われたルートを中心に、10㎞のショートコースから100㎞のロングコースまで公開中。今後はイベント情報や会場までのツーリングルートなどを掲載していく予定だ。http://route.ducati.co.jp/

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text:山下 剛/Takeshi Yamashita
1970年生まれ。東京都出身。新聞社写真部アルバイト、編集プロダクションを経てネコ・パブリッシングに入社。BMW BIKES、クラブマン編集部などで経験を積む。2011年マン島TT取材のために会社を辞め、現在はフリーランスライター&カメラマン。

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