昔の名前で出ています

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私ね、お土産を買うのが好きなんです。地方に出掛けた時はもちろん、日常の行動範囲圏内でも、ついつい美味しいものや珍しいものを探しては、まず自分のために購入。まぁ、ある意味試食ですね。その印象を私の頭の中のお土産リストにデータ化し、気に入った場合は何かの際にどなたかへの手土産になったり、「あれ、美味しいから食べてみて!」とオススメしたりする。

text:竹岡 圭 [aheadアーカイブス vol.159 2016年2月号]
Chapter
昔の名前で出ています

昔の名前で出ています

●スズキ・アルト ワークス(2WD・5MT/2WD・5AGS)
車両本体価格:¥1,509,840(消費税込)
排気量:658cc
最大トルク:100Nm(10.2kgm)/3,000
最高出力:47kW(64ps)/6,000rpm


でもこれって、よく考えると普段のお仕事に通じるものがあるんですよ。新しいクルマや珍しいクルマに試乗。その印象を私の頭の中のリストにデータ化し、インプレッションとしてレポート。気に入った場合は「あれ、いいから乗ってみて!」とオススメしたりするという次第ですからね。

その中で、最近ある共通項に気が付きました。それは「老舗は裏切らない」ということ。老舗として続いているということは、それだけ長い期間多くの方を魅了してきたということですから、やはりハズシが少ないんですよね。

でもね、よく「変わらない老舗の味」とか言うじゃないですか。実はアレ、少しずつ時代に合わせ変化させているんですって。人々の感覚は、時代によって変わっていくもの。

「あそこの味は、変わらないねぇ」と言ってもらうためには、根本は決してブレないけれど、季節や気候、人々の感覚に合わせ少しずつ変えることが必要で、それこそが老舗の味を守り続ける秘訣なんだそうです。

これをクルマに当てはめると、一旦フェードアウトして、また復活した車名ってありますよね。「スズキ アルト ワークス」や「日産 GT-R」。「フィアット500」や「アルファ ロメオ ジュリエッタ」「MINI(BMW)」なんかもそう。つまり「昔の名前で出ています車」たちは、ある意味老舗だと思うんですよ。
人々の頭の中には「いいクルマだったなぁ」という感覚が色濃く残っている。でも時代を経て当時のまま出したんじゃ、単なる古いクルマですよね。

車名から皆がイメージする根本は壊さずに、時代に合わせて変化させ「やっぱりイイクルマだなぁ」と思っていただけるように開発しなきゃいけない。しかもクルマの場合、現在の保安基準等に合わせるなんてことも必要ですから、至難の業だと思います。

果たして老舗は裏切らないか…。是非アナタの五感で確かめてみてください。

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