BMW S1000XR

アヘッド BMW S1000XR

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いままでBMW GSシリーズの十八番だったクロスツアラーというカテゴリーだが、4気筒1000ccのスーパースポーツエンジンをベースとして、ボクサーツインのGSよりもスポーティーな位置付けで登場したのがS1000XRだ。最新の電子制御を惜しみなく搭載し、街乗り、スポーツ、ロングツーリング、そして悪路といったすべてのシチュエーションを安心して乗ることができる万能マシンに仕上がっている。

text:神谷朋公 [aheadアーカイブス vol.159 2016年2月号]
Chapter
BMW S1000XR

BMW S1000XR

■今月の走行データ
使用期間:12月22日〜1月27日(37日間)
走行距離:1,654km
使用燃料量:126.4ℓ(ハイオク)
平均燃費:13.09km/ℓ

■SPEC
車両本体価格: ¥ 2,110,000〜(税込)
排気量:999cc
最高出力:118kW(160ps) /11,000rpm
最大トルク:112Nm/9,250rpm

ウインドシールドは手動で2段階の高さに調整が可能だ。街乗りの際は低く、高速ツーリングの際は高くして使い分けることができ長距離の移動が楽になる。写真のバイクには装備していないがBMWのオプションパーツとしてスモークウインドシールドもラインアップしている。
カウリングは左右対称だが、ヘッドライトの中身に左右非対称デザインを採用したところがBMWらしい。ハロゲンバルブは十分に明るく、また万一、旅先で球切れを起こしても、LEDやHIDに比べ安価に入手しやすいのが大きな利点と言える。
オートシフターといえば、シフトアップの際にクラッチ操作がいらないレース用の部品と思われがちだが、実際に使ってみると街乗りで非常に便利だった。さらにこの「HP シフトアシストPro」は、シフトダウン時もクラッチ操作が不要で、回転合わせのブリッピングも自動で行う優れモノだ。
ブレンボのラジアルマウントモノブロックキャリパーは、強力なストッピングパワーを持ちながら、標準装備のABSのお蔭で、どんな速度からでも安心して減速できた。バンクしながらブレーキを握っても挙動を乱さない。いわゆる“握りゴケ”の心配がほとんどないのには驚いた。
様々な情報を表示する多機能メーターはとても視認性がよく、電子制御サスの状況等を表示してくれる。また、オプションのBluetooth 対応 GPS ナビゲーションユニット(5インチ)は地図画面のほかに、コンパスや平均速度、燃費などを表示するモードもあり、ロングツーリングの際にはありがたい。
シート下のユーティリティースペースはとても広く、レインウエアなども収納ができる。またオプションのETCユニットもここにレイアウトされている。近年のバイクはデザイン優先の為、収納スペースに限りがあるが、このような設計はとても嬉しい。
BMWのスーパースポーツ、S1000RRをベースにチューニングを施したエンジンは、低回転からトルクがあり、高回転でのパワー感はさすがの一言。早めのシフトアップをして高いギヤからでもストレスなく加速することができた。またクラッチにはアンチホッピング機構が付いており、コーナーリング時でも安心してシフトダウンできる。

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