劇的な変化を遂げたプジョー

アヘッド 208 Style 6AT

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ちょっと気の利いたクルマに乗りたい、なんていうのは、きっと自動車を買うすべての人にとって、永遠のテーマなんじゃないかなと、常日頃思っている。

text:今井優杏 [aheadアーカイブス vol.163 2016年6月号]
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劇的な変化を遂げたプジョー

劇的な変化を遂げたプジョー

お洋服やバッグ、靴なんかよりも、よっぽど人目に晒される、文字通り“大きな”お買いものだし、実際けっこうな大枚をはたくわけだし。

そんなわけで、自動車評論家という仕事に就いていれば、「ねえ、今ナニに乗っていればソレっぽいの?」なんて、核心をズバっと求める質問をいただくことが多々ある。そういったときにはコンシェルジュよろしく、あれやこれやのクルマをオススメするのだが、この“私的オススメカーラインアップ”に、近年急浮上してきたメーカーがある。

プジョーだ。

とにかく今のプジョーは、まさに“気が利いている”というコトバがピッタリ。

特に同社が最も得意とするコンパクトハッチバック208は、取り回しのいいサイズ感にコナマイキなルックスで程よい高級感を漂わせ、しかもハンドリングも抜群と言うことなし。

でももう少しボディサイズにゆとりがあったほうが、と言うならば、208よりも少し大きな308もオススメだ。

フォルクスワーゲン・ゴルフやメルセデス・ベンツAクラスなどと同じサイズに分類される308は、ラインアップにハッチバックとSW、つまりステーションワゴンを揃えているから、ライフスタイルによって形状を選ぶことも可能。

そして308もまた、ドライブフィールが素晴らしい。心地よいターボの吹けでフランス車らしい元気な加速が楽しめるうえに、ファミリー層を狙い打った幾分やわらかいアシで同乗者にもやさしい仕上がりになっている。

実はどちらも先代モデルまで、ちょっと元気がなかったプジョー。日本導入モデルも、この21世紀に4AT搭載なんていう前時代的なシロモノだった。

それが今、ダウンサイジングエンジンにアイシン製6ATとプラットフォーム刷新を得て、こんなにも劇的なビフォーアフターを遂げちゃうなんて! まさに“なんということでしょう”なんである。

もともと個性的で高いデザイン性に定評があったプジョーなだけに、こんなナカミを備えたら、最強のパッケージになることは間違いない。プジョー200年の歴史が今、また変わるときなのだ。
●208 Style 6AT
車両本体価格:2,170,000〜(消費税込み)
排気量:1,199cc 
最高出力:81kW(110ps)/5,500rpm
最大トルク:205Nm(20.9kgm)/1,500rpm
●2008 CROSSCITY
車両本体価格:¥2,650,000〜(消費税込み) 
排気量:1,199cc 
最高出力:81kW(110ps)/5,500rpm
最大トルク:205Nm(20.9kgm)/1,500rpm
●308 SW Allure
車両本体価格:3,038,000〜(消費税込み)
排気量:1,199cc 
最高出力:96kW(131ps)/5,500rpm
最大トルク:230Nm(23.5kgm)/1,750rpm

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text:今井優杏/Yuki Imai
レースクィーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリスト。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等で活躍している。バイク乗りでもあり、最近はオートバイ誌にも活動の場を広げている。
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