国産初のワンペダルドライブ ノートe-POWER

アヘッド 日産ノートe-POWER

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国産コンパクトに、面白い選択肢が出て来た。日産ノートe-POWERだ。「エンジンで作った電気を使って走る」というのがソレで、電源プラグを繋がずともガソリン車みたいに給油するだけで、EV走行が出来てしまうというクルマだ。

text:今井優杏 [aheadアーカイブス vol.169 2016年12月号]
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国産初のワンペダルドライブ ノートe-POWER

国産初のワンペダルドライブ ノートe-POWER

エンジンは発電機の役目を果たしていて、直接動力を産み出すことはない。これによって、JC08モードで最高37.2km/ℓという、驚異的な燃費を叶えた。

な〜んて、難しいメカニズムはひとまず置いといて、コレのポイントはとにかく運転が楽しすぎる! ってこと。

コンパクトカーならではの取り回しの良さをベースにして、モーター由来のズバっと鋭い加速はモチロン、「ワンペダルドライブ」まで堪能できるのだ。

走行中、アクセルペダルから足を離せば、エンジンブレーキを強くしたかのようなエネルギー回生が始まるから、ブレーキペダルを踏まずして減速ができる。

つまり、慣れてしまえば加速から減速、果ては停止までペダルを踏み替えることなくドライブが可能ってワケ。

同じような「ワンペダルドライブ」を先に可能にしたのはBMW i3だけど、コッチはさすがの欧州仕込みで、もっと回生感が強く、もっとクセのあるピーキーな味付けが特徴。

いや、BMWのそれはそれで素晴らしい。しかし、価格帯から考えてもノートe-POWERは誰もが楽しめるところがスゴいのだ。

だから、ノートe-POWERは普段クルマ雑誌を手にしないようなフツーの人にも扱えるようなワンペダルを提供する必要があったと思う。
そして日産が産み出したソレは、加速と回生をより楽しめる「Sモード」、また燃費に貢献する「エコモード」を備えていて、それらのセッティングの“ツボ抑えた感”も完璧で、本当にブラボーなのだ。

ちゃんと日本人の好みや道路環境を研究して作ったんだろうな、なんて、エンジニアの優しさすらステアリングの向こうに想像してしまうくらいの扱いやすさだ。

ただ、気をつけなければいけないのは、この回生ブレーキを使って「完全停止」した際にはブレーキランプが点灯しないという点。

減速時には減速Gに応じてブレーキランプが点灯するのだけど、車両が停止したらドライバーが自分でブレーキペダルを踏まない限りブレーキランプは点灯しない。

それに注意さえすれば、きっとノートe-POWERの新しいドライブフィールに、トリコになっちゃうこと間違いなし!
●日産ノート e-POWER
車両本体価格:¥1,959,120(e-POWER X/2WD、税込) 
エンジン:DOHC水冷直列3気筒 総排気量:1,198cc

【エンジン】
最高出力:58kW(79ps)/5,400rpm
最大トルク:103Nm(10.5kgm)/3,600〜5,200rpm

【モーター】
最高出力:80kW(109ps)/3,008〜10,000rpm
最大トルク:254Nm(25.9kgm)/0〜3,008rpm
JC08モード燃費:34.0㎞/ℓ

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text:今井優杏/Yuki Imai
レースクィーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリスト。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等で活躍している。バイク乗りでもあり、最近はオートバイ誌にも活動の場を広げている。
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