インカムはツーリングの常識を変える

アヘッド インカム

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ちょっと前までは、バイクに乗りながら会話ができるなんて思いもしなかった。ツーリング中はハンドサインで意思を伝え、信号待ちの時に「次、右ね!」「え? なに!」「右!」「え? 聞こえない!!」と大声で話していた。そんな様子はなんだかとってもプリミティブな感じがするのだが、これはコレでバイクに乗っている醍醐味として楽しんでいたはず、なのだが…。そんなツーリングスタイルが、今「Bluetooth(ブルートゥース)」のおかげで劇的に変化している。

text:サトウマキ photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.168 2016年11月号]
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インカムはツーリングの常識を変える

インカムはツーリングの常識を変える

Bluetoothとはデジタル機器専用の近距離無線通信の規格のひとつであり、このBluetoothを搭載したコミュニケーションツール=インカム(インターコミュニケーションの略)が登場したことにより、バイク乗りは孤独でなくなったのだ。

インカムを互いのヘルメットに装着するだけで、会話が楽しめ、音楽を聴くことができ、電話にまで出ることができるようになってしまった!

登場したばかりの時はセッティングが難しく、通信を接続させる“ペアリング”という作業が上手くいかずに時間がかかってしまったこともあったが、今は音声案内で指示してくれる機種もあり、なんだかんだで女性でも簡単に使えるようになっている。

機種にもよるが、例えば『B+COM(SB5X)』のインカムでは最大18時間通話可能で、同じ機種同士であったら、4人一緒に会話ができたりもする。バイクにも乗りたいけど、おしゃべりもしたい、という女性にはもってこいのツールといえるのだ。

特に初心者の誘導や、子どもを後ろに乗せたタンデムなどには、大いに役立つ。子どもが寝てしまっていないか確認できるし、初心者には早めに進路を伝えることができるというのは最大のメリット。安心感を与えられる。

そして、インカムの魅力は会話だけではなく、ソロで走っている時にも大活躍をする。スマホとつないでおけば、ナビアプリの音声案内を聞くことができ、お気に入りの音楽やラジオを楽しみながらライディングすることができるのだ。

自動着信設定にしておけば、電話が掛かってきても、ボタンひとつで出ることもできる。また、Siriなどスマホの音声アシスタントに対応している機種もあるので、インカムのマイクを通してスマホを操作する、なんてこともできるようになっている。

インカムこそ、迷える女性たちのお助けアイテム。ヘルメット越しのナイショ話に花を咲かせてしまうかも!?

●Bleetoothバイク インカム B+COM SB5X
問い合わせ先 TEL:03(5483)1711
www.bolt.co.jp
上がジェットヘルメット用のマイク。下がフルフェイス用。スピーカーやマイクの取り付け方で、快適性や聞き取りやすさに差が出るので、HPの取り付けマニュアルなどを参考にしたい。(www.bolt.co.jp/bike-intercom/bcom_bluetooth-intercom_tech-howto-use.asp)充電の際は本体だけを取り外せば良いので便利。取り外しも簡単だ。

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text : サトウマキ/Maki Sato
ファッション専門誌からバイク専門誌の編集部に転職した異例の経歴を持つ。現在はフリーランスのエディター&ライター。30代でバイクの免許を取得した。遅咲きながら、バイクへの情熱は人一倍、勉強熱心で努力家。ライディングの美しさには定評がある。
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