The 44th TOKYO MOTOR SHOW 2015

The 44th TOKYO MOTOR SHOW 2015

アヘッド 東京オートサロン2015

text:まるも亜希子


そして近年は、中国を筆頭とする新興国が自動車市場を盛り上げる中、日本の立ち位置、存在価値も変わりつつある。世界でも有数の自動車メーカー保有国である日本は、これからどんな輝きを放ってくれるのだろうか。

そんな期待を集めて、10月28日(一般公開は30日)から第44回東京モーターショーが開幕する。開催への想いや見どころなどについて、日本自動車工業会 交通統括部 モーターショー室長の石田豊一さんに話を伺った。

今回の東京モーターショー全体のテーマは、「きっと、あなたのココロが走り出す。」「TECHNOLOGY×FANTASY」をコンセプトとして、世界一のテクノロジー・ショーケースを目指し、来場者に心躍るような体験を届けたいというのがテーマに込められた想いだ。

もちろんその詳しい内容は開幕するまでのお楽しみとなるが、来場者をよりスムーズに体験の場へと導くために、来場者目線でのアイデアやサービスが新たに採用されている。

アヘッド 東京オートサロン2015

photo:長谷川徹

「今回、ぜひ使っていただきたいのが、初めて導入する東京モーターショー総合アプリです。会場の地図がわかるのはもちろん、会場内にビーコンを設置して、お客様が行きたいブースまでのナビ機能も採用しました。ナビ機能があるのはおそらく世界初だと思います」

また、会場となる東京ビッグサイトは西館と東館をつなぐ通路が長く、行ったり来たりが大変なのが難点だったが、今回はそこに無料のシャトルバスを用意した。数分ごとに出発するというから、これは便利になりそうだ。各ブースへの誘導看板の表記を従来のロゴ表記からエンブレム表記に変え、わかりやすくするなどきめ細かなサービス向上の努力も伝わってくる。

そのほか、以前からちょっと休憩したり食事をする際のスペースが足りないという声が多かったことを踏まえ、休憩ゾーンを増やすとともに、高齢者向けのプライオリティシートを設定したり、特設レストラン「東京モーターショー・ダイニング」を展開。

屋外展示場では、グルメブロガーたちとコラボした超有名飲食店が出店する「グルメキングダム2015」を展開し、食べ歩きも楽しめるようになっている。これは、なかなかクルマだけでは来てくれない若い世代や女性にも、来場のきっかけとなりそうだ。

「それからやはり、60年を振り返る意味でも期待していただきたいのが、10月24日に銀座みゆき通りからスタートする東京モーターショー60周年記念パレードです。'50年代から各年代を代表する乗用車・商用車・二輪車の約70台が連なって、各メーカーのトップなどがドライバーとなってパレードを行います。輸入車メーカーも参加しますから、見応えのあるものになると思います」

こうした関連イベントは、会場だけでなくお台場地区を中心に随所で開催され、東京モーターショーを盛り上げていくという。

テクノロジーというと、どうも無機質でドライな印象を受けがちだが、主催者が配慮したのは日本特有の細やかな「おもてなし」の心、そして人と人とが触れ合うことで生まれる感動や楽しさだと感じた。こうしたメッセージが伝われば、きっと、クルマで世界はひとつになれる。そんな可能性や未来を見つけに、ぜひとも東京モーターショー2015へ足を運んで欲しい。

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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。

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