“スーパークリーン”なXC40

アヘッド Volvo XC40

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「ファーストエディション」300台が瞬殺で(!)ソールドアウト。センセーショナルなデビューを果たしたのはXC40だ。一目見たそのときから、激売れの予感しかなかったけれど、予感的中。だって、きっとXC40を買った人は、毎朝、毎晩、ドアを開けるたびに繰り返し愛車に恋をするだろうって、思ったからだ。何度でも思うだろう。「ああ、いい買い物をした」って。そう想像するのは理由がある。

text:今井優杏 [aheadアーカイブス vol.186 2018年5月号]
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“スーパークリーン”なXC40

“スーパークリーン”なXC40

XC40、抜群に内装が良いのだ。

ただ美しいだけではない。使い勝手=収納というものを、徹底的に考えられている。注目したいのは、それらの収納に、所帯臭さを微塵も滲ませなかった北欧らしい洒落たテクニックだ。XC40はドアポケットに1ℓのペットボトルならば3本を収める大型の収納スペースが用意されたのだが、ポケットの内側にはフェルトのようなファブリックが貼られ、見た目にも美しい。

実はココには、大型のラップトップPCも入る。見た目だけでなく、パソコンを入れた時の緩衝材をも兼ねているというわけだ。また、コンソールにはiPhoneでいえば8以降に対応する非接触充電スペースがある。

先述のノートPCはもちろんのこと、XC40を愛車に選ぶアクティブで感度の高い人々は、複数の電子デバイスを所持していると想定し、それらの居場所をきっちりと作ることで、運転に集中できる環境を作ったという。

さらに、センタートンネルボックスには箱ティッシュがそのまま収納でき、ちいさなゴミ箱スペースまで用意されたのだからビックリ。こういうのって、日本車の十八番だと思っていたのに! しかも悔しいことに、北欧らしいお洒落さで、軽く追い越されちゃった感じ。
この室内作りに関して、ボルボは絶対的な自信を持っている。昨年、スウェーデンの本社にてデザイン部門へのインタビューが叶ったのだが、本国のチームはこう語ってくれた。

「視覚的にも、使い心地も、スーパークリーン、というのを何よりも大切にしています。車内はまるでオペ室のように、クリーンで機能的で使いやすくなくてはならない。車内は決して広いスペースではないですから、余分なモノが溢れていると、運転への集中力を奪ってしまいます」

実は、こういう室内空間への考え方は、かつてボルボのステーションワゴンが「エステート」という名前を持っていた時代に遡る。広大なラゲッジスペースを仕切るボードを組み合わせ、搭載した荷物が散乱しないような工夫を、ずっと以前から採用し続けているのだ。

最新のクルマに伝統のおもてなし。今のボルボの強さの理由は、そんなところにあるのかもしれない。
●Volvo XC40
車両本体価格:¥3,898,000〜(T4、税込)
エンジン:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
インタークーラー付ターボチャージャー(ガソリン)
排気量:1,968cc
最高出力:140kW(190ps)/4,700rpm
最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1,400〜4,000rpm

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text:今井優杏/Yuki Imai
レースクィーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリスト。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等で活躍している。バイク乗りでもあり、最近はオートバイ誌にも活動の場を広げている。
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