三好礼子 バイクとクルマのその後に

「道を走り、道を探し、道をつくる。こんなに面白いことはない」

アヘッド 三好礼子

久しぶりに会うといつまでも話が尽きないのだが、礼子さんは5年前に比べるとずいぶん落ち着いた、と思う。やり過ぎないことが大事、そう思っていてもついやり過ぎてしまう。そうした方がいいと頭では分かっているけど、体はそうしてくれない。

5年前の礼子さんはそんなふうだった。でも今は、人に任せるべきことは任せ、自分の仕事であっても時と場合に応じて〝ここまで〟と割り切ることができるようになったという。新しい目標を見出して、その目標に向かううち、礼子さんもまた育ったのだ。

「私は道が一生のテーマね。基本はオフロード。道を探したり、開拓したり、それが面白い。道には時間軸がある。砂漠の大地も昔は森だったり、人の住んでいた後だったり、戦争の後だったり。歴史と文化と全てが詰まった上を行く。それを見つけるのが面白いのよ。ただ〝速く〟じゃないの。ときには道を外れることも、コワいけれど面白い。トレイルランニングもラリーも人生の縮図よね」

やると決めたらやる。でも無理にはやらない。大河の流れの中で、その〝時〟がくるのを焦らず、動じず、静かに待つ。必ず出来るというビジョンだけは持ち続けて。
 
これから進んで行く礼子さんの道の先には、いったいどんな風景が待っているのだろう。

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。

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