クルマとバイクを美しく乗りこなそう

応用編◎ちょっとしたコツで楽になる。

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停止時はキルスイッチを活用

坂道駐車ではギアを1速に入れて…というセオリーのとおり、ギアが入っていると車体が動かず安心というのはご存じですよね。そう、どうせギアをいれたまま駐車するなら、ニュートラルに入れずに、クラッチを握ったままキルスイッチを切ってエンジンを停止してしまえばいいのです。

これを応用して、長い信号待ち、料金所などでなかなかニュートラルに入らない…というときにも、キルスイッチを切って停まると楽。すぐに両手がフリーにできるのも便利なのです。発進するときは、1速のままクラッチを握ってスターターを回せばOK!

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小回りするときはクラッチを切って

交差点で曲がる時に大回りしてしまう…。そんなときは、クラッチを切ってみて。クラッチを切ると駆動がかからず怖いと思うかもしれませんが、逆に低速でクラッチをつないだままだと、ローギアの操作はアクセルワークが難しく、ぎくしゃくしがちで、ちょっとあけただけでも大きく前に押し出されてしまいます。

特に狭い路地の右左折などは半クラッチ、極低速で小さく左折するような場合にはクラッチを完全に切ると小回りが楽。これは、車体から駆動力をカットするとバイクが倒れる、という力を使うのですが、ポイントは、車体を充分に減速して、曲がり始めに車体が傾いたと同時にクラッチを切ること。するとスッと車体が向きを変えてくれるので、あとは丁寧にクラッチを繋いでアクセルをあけてください。

立ちごけ、握り転けをしないために

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止まるまではハンドルをまっすぐに、目線は遠くに

基本と言えば基本なのですが、疲れてくるとどうしても視線が近くなりがちで、腕も下がってきてしまいますよね。そうなると、停まるときに安定せずに、バランスを崩してしまう原因に。バイクは目線が全て! これは走行中だけでなく、発進・停車時にも有効です。疲れた時ほど目線が下がって近くなってしまうので、視線の位置には注意するように意識してくださいね。


完全に停止したら足を着く側と反対にハンドルを少しだけ切る

停止した後に足を着いた側と反対方向に車体が傾いてしまう…。なんて経験ありますよね。これを回避するには、停止した後に、足を着く側にわざと車体が倒れるようにしてしまえばいいのです。やり方は簡単! 停まる瞬間に、足を着く方向と反対にハンドルをほんの少しだけスッと切ってみて。車体の構造上、ハンドルを切った側と逆に車体が傾くので足を着くのが楽になります。

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>>停車時は無理して両足を着かない!

停車時に、両足をつこうとするとふらふらと安定しないもの。どちらに車体が傾くのか予測できないし、それに対応しようとしても無理な話。となれば、着く足を決めて備えた方が安心だし、片足を踵までしっかり付けて支えていた方が安定するものなのです。ポイントは腰をずらしてしっかりと踵までつくこと!つんつんのままだと不安定なので、風が吹いたら倒れます…。

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>>ブレーキレバーの位置を確認

ブレーキレバーが近すぎてはいませんか? レバーが近いと操作の範囲が狭くなってしまい、思ったほど強くブレーキをかけられないのです。ブレーキは、握るというよりも、引き寄せるという感覚の方が、繊細な操作ができて、強くかける事ができるのです。

さらに、指先の方が器用に動かせたりしますよね。なので、レバーはちょっと遠目かな? と思うくらいがちょうど良いのです。人差し指と中指の第1関節で操作できるような位置がベスト。これなら、ブレーキが遅れてしまったり、ぎゅーっと握りすぎてフロントロックしちゃった、なんてことも回避出来るはずです。

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>>無理してUターンしない!

まわりがスイスイUターンしていると、自分も…。と焦ってしまいますよね。でも、確実に「出来る」と思える場所以外では、「降りてUターン」するのも勇気。気後れしていると、それだけでも失敗の確率は上がるし、そんなことで愛車を傷つけてしまっては勿体ない。なにがあっても“自分のペースで”。これが一番大切です。

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>>取り回しはテコの原理で

女性が重いバイクを取り回すのは至難の業ですが、コツさえ掴んでしまえばある程度はスムーズに動かせるようになります。全てはテコの原理。支点を意識して、それに合わせて動かせば良いのです。腕だけでなく、腰もタンクとシートに密着させて、身体全体でバイクを支えるのがポイント。動かし始めは、無理矢理腕だけで動かそうとせず、まず動かしたい方向に腰から全体重をかけ、バイクが動き出してから一歩を踏み出すとバイクが軽く感じられます。

>>アメリカンはハンドルを右に切ると起こしやすい

スタートの際に鉄の塊のような車両を起こすのも一苦労。アメリカンなどのキャスター角が大きい(寝ている)車両ほど、ハンドルを右に切ると車体が直角に起きあがるので、少しの力でも起こしやすくなります。起こすと同時にハンドルを真っ直ぐに戻すのをお忘れなく。これは、アメリカンなどキャスター角が大きい車両にのみ有効です。

>>傾斜のある場所にバイクを停めない!

最近、サービスエリアのバイクの駐車場でも傾斜がついている場所が少なくありません。ほんのちょっとの傾斜が後々大変なことに! 出発するのに動かせなくなってしまったり、気がつかなかったが故に立ちゴケしてしまったりと、さまざまなトラブルの元になりかねません。バイクを停める場所は慎重に選んで。また、一時停止する場合にも要チェック。傾斜に敏感になることも大切です。

>>急がつく動作をしない

バイクに乗るときは、常に落ち着きをもって、繊細な操作を心がけてさえいれば、怖いことは何もないハズ。分わかっちゃいるけど、慣れてくるとコレがおろそかになりがちですよね。ブレーキやアクセルの操作が急になると、全てがトラブルの元。ハンドルの操作も丁寧に。慌てず、急がず、じんわりと。それがスマートにカッコ良くバイクを乗りこなす一番のコツだったりするのです。

*サスペンション
女性こそ、絶対に調整するべき場所がサスペンション。乗る人の体重に合わせてバネの力が設定されているので、女性がそのまま乗って合うはずがないのです。調整機構がついているバイクに乗っているのならば、まずは、ちょっと柔らかめの設定から試してみて欲しい。分からなかったら、友達やバイク屋さんに聞いてしまうのが一番の近道! 乗っていて気持ちいい、と思える場所がきっとみつかるはずです。

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*ペダル
ペダルの高さも簡単に調整可能。ブレーキが踏み込みにくい、シフトチェンジがしにくい……なんて場合には、きちんと自分にあわせて調整することが大切。これが合っていないと、ヒザが開いてしまったり、ライディングスタイルもかっこ悪くなってしまうのです。

*ヘルメットのサイズを見直す
アゴを引くと、ヘルメットの上部が邪魔をして前が見えなくなってしまう…、という場合は、ヘルメットのサイズを見直してみて。ヘルメットの選び方として、フィット感はもちろんのこと、被ったときにシールドの上部と眉毛の間に、指1本分のスペースがあることが理想となります。眉毛が隠れてしまっていたりすると視野が狭くなり、危険が伴うことも。できれば詳細なサイズ調整ができるメーカーでフィッティングすることをお勧めします。

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サトウマキ/Maki Sato
ファッション専門誌から、勢い余ってバイク専門誌の編集部に転職。その後、写真専門誌、ガイドブック、WEBなどの編集を経て、フリーランスのエディター&ライターに。30代になってからバイクの免許を取得した遅咲きライダーだが、バイクへの愛情と勉強熱心さは人一倍。ライディングの美しさには定評がある。現在はバイク専門誌を中心に活動している。


撮影協力・クシタニ TEL:053(441)2516 www.kushitani.co.jp

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