岡崎五朗のクルマでいきたい VOL.43 ピンクのクラウン

VOL.43 ピンクのクラウン

アヘッド 岡崎五朗のクルマでいきたい

クラウンのイメージを変えたいというトヨタの気持ちはよくわかる。ユーザーの平均年齢は上がる一方。若い人から見れば「おじさんグルマ」の代表格。このままいけば先細りになるのは目に見えている。しかし、だからといってピンクはないだろう! 目立てばいいってもんじゃない! というのが僕の正直な気持ちだ。

1955年以来、58年間の長きにわたって日本を代表するフォーマルセダンであり続けてきたクラウン。日産はセドリック/グロリアで、ホンダはレジェンドで挑戦を挑んだが、どちらも志半ばで日本マーケットから消えていった。

クラウンのブランド力はかくも強い。そしてそれはトヨタにとって大きな財産でもあるはずだ。そんな素晴らしい伝統と格式を兼ね備えたクラウンを本気でREBORNさせたいなら、ピンクに塗るなどという小手先のことではなく、ブランド力、デザイン、走り、技術といった本質部分で勝負をかけて欲しかった。

パリス・ヒルトンもピンクのベントレーに乗ってるって? たしかにそうだが、あれは愛車のベントレーを彼女が勝手にピンクに塗っただけのこと。メーカーが大々的にピンクをアピールしたわけじゃない。クラウンに今風のイケてる高級車というイメージを与えたいのなら、パリス・ヒルトンが欲しがるようなクルマにするのが先決。そうしたらきっと、ど派手なピンクに塗って宣伝してくれるに違いない。

大幅な軽量化や2ℓ直4ハイブリッドの搭載など、技術的には見所の多い新型クラウン。まだ未試乗のため真の実力は次号で紹介することになるが、少なくとも今回のプロモーションはクラウンにとってプラスには働かないだろう。トヨタはもっとブランドを大切にするべきだ。

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