女性ライダーのライディングウェアにもの申す

アヘッド 女性ライダー

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バイクに乗る人なら誰もが、長時間乗った後のあの疲労感を体験していることだろう。身体が小さい女性ならなおのこと、男性の身体に合わせて作られたバイクを操るのだから、その疲労感は男性のそれとはちょっと種類がちがう。加えて次の日には全身が筋肉痛になったりと……。バイクに乗るということは、スポーツなのだ。

text:佐藤真紀 photo:磯辺孝夫 [aheadアーカイブス vol.140 2014年7月号]
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女性ライダーのライディングウェアにもの申す

女性ライダーのライディングウェアにもの申す

▶︎ハーレー・ダビッドソンにて本場アメリカの、フロリダ半島を一周! このときもレザージャケットだった。


普段着でスポーツをする人がいないように、バイクにはライディングウエアが適していることは当たり前だが、さらに、ライダーはバイクの一部となるわけなので、うまく走りたいと思ったら、マシンのセッティングやカスタムだけではなく、ライダー自身の装備も乗りやすいようにカスタムしてあげなくてはならない。

だからこそ、風の抵抗を軽減したり、正しい姿勢に導いてくれたり、もしもの時に身体を守るような装備が施されている、パッド入りのしっかりとしたライディングウエアは必須なのだが……。それができるウエアが圧倒的に少ない。

女性ライダーはここ最近でずいぶんと増えているハズなのに、一時期よりも女性専用のライディングウエアが減ってきている。とはいえ女性ライダーは全体の20%しかいないのでしょうがない、と思う反面、悔しさを感じる。

もちろん、女性専用パターンを採用したウエアを作り続けてくれているブランドはあるが、そういったブランドに頼ってしまうが故に、ツーリング先で同じウエアの人とバッタリ出会ってしまうということも。

なので、私は革ジャンばかりを選んでしまう傾向がある。革であればシンプルに着こなせるし、種類もサイズも豊富にそろう。さらに最近登場した、パッドを装備したインナーを着込めば安全性もとりあえず確保できるからだ。

ジョン・ガリアーノやトム・フォードのように、男性デザイナーというモノは、中身が女性で無い限り、洋服を介して女性に理想を押しつける傾向がある。それが似合うようになりたいと思うのが女心でもあるが、女性専用のライディングウエアにもその傾向はあり……。

アラフォーの自分から見ると、若い娘向けのデザインが圧倒的に多い気がしている。ある程度歳を重ねるとパステルカラーは気恥ずかしくもなり、悲しいことに顔色と合わせにくくなるという現実。

少しでもいいので30代以上の大人の女性を意識した、シックなデザインを展開してくれたら嬉しいのにな……と切に願う。

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