ahead meets KTM vol.3 伊勢谷友介

vol.3 伊勢谷友介

アヘッド KTM

アドレナリンは、モチベーションをキープする

アヘッド KTM

「最近はロレンソが好き。速くてアグレッシブで。それに普段、選んでいる色や身につけている物のセンスがイイ。…だけど、なんでもかんでも電子制御って、ちょっとズルくないですか? 人間の限界を競わないとおもしろくない」。

話題はどんどん膨らみ、ロッシの不調についてや、黄色のイメージカラー、さらにモトクロスの話にまで広がっていく。俳優、モデル、アーティスト…伊勢谷さんを表する肩書きはいくつもあるが、純粋にバイクが好きな人でもあるのだ。

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切っ掛けは学生時代にもらったオフロードモデルだった。それがいつしかトランポを運転してモトクロス場に通うほど夢中になり、ビューエルのカスタムにもハマった。現在も複数台のバイクを所有する中、伊勢谷さんにとって、最も身近な存在がこのKTM「690DUKE R」だという。

「バイクは移動そのものがドキドキに変えられるから楽しい。あのフリーな感覚はクルマじゃ味わえない。 中でもKTMは、エンジンも車体もレスポンスがよくて、カーンと一気に加速していく感じがたまらない。気持ちまでグッと上向きにさせてくれるから大好きですね」。

伊勢谷さんのシャープさとKTMのスポーティさ。この組み合わせは傍目にもしっくりとくるが、両者を繋いでいるのはそうしたアクティブさだけではない。環境や社会に対する貢献活動においても共通するところがあり、それぞれの分野で積極的な取り組みを見せているのだ。

伊勢谷さんは、その活動を“リバース・プロジェクト”として組織化。未来に向かって生活を見つめ直し、同時にビジネスとしても成り立つ村を作って世界中に広げていくことを目標にしている。

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KTMもまた、排ガスを出さない電動バイク“フリーライド”の発表を通し、環境保護活動を具体化。これを切っ掛けに、子供から大人まで楽しめる新たなモータースポーツの構築とバイク文化の向上を目指し、社会的な責任を果たそうとしている。

「フリーライドが発売されたらすぐに買いますよ。あれなら例えば廃校の校庭などでも気軽に遊べる。大人が弾けて遊ぶ姿を子供があまり身近に見ることはないけど、あのバイクには、そういうコミュニケーションツールとしての可能性もあると思うんです」。

とはいえ、それはほんの少し先の話。だからこそ、伊勢谷さんはガソリンを消費している現在の自分自身と、モノを溢れさせ続ける社会にも正面から向き合っている。

アヘッド KTM

「僕がやっていることは社会に必要なことばかりじゃない。バイクはその最たる例です。しかもモトクロスやロードレースでスピードを競うなんて、興味のない人からすればナンセンスもいいところ。でもね、そういう分かりやすいモチベーションや欲求をキープしていないと自分はもちろん、それを見て育つ下の世代も面白くない。

バイクは今、色々と過渡期にあるんだと思います。これから100%電気や水素に変わっていくのかもしれない。だからといって、内向きになっているばかりでは失うものも多い。心に刺激を与えて、チャレンジ精神を芽生えさせ、アドレナリンもちゃんと出す。

そういう効果がバイクには備わっているし、KTMはそれを最もよく知っているメーカーじゃないでしょうか。やり過ぎず、抑え過ぎず、バランスを取り、自分自身をしっかりとコントロールする。人間が成長する過程で身に付けるこうした素養を、僕はバイクによって学びました。ま、これは乗り続けるための言い訳でもありますけどね」と笑う。

KTMのバイクには明確なコンセプトと徹底的に乗るという強烈なリアリティが存在する。そしてそれは、いつも全力で行動している伊勢谷さんの生き方にも通じているのである。

KTM 「690DUKE R」

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他には類を見ないスタイリングを持つ市販車最大のビッグシングル・ストリートファイター。

エンジン形式:DOHC水冷単気筒690cc
最大出力:70ps(51.5kW)/7500rpm 
最大トルク:70Nm/5500rpm 
価格:¥1,155,000

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text:伊丹孝裕/Takahiro Itami
1971年生まれ。二輪専門誌『クラブマン』の編集長を務めた後にフリーランスのモーターサイクルジャーナリストへ転向。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTやパイクスピーク、鈴鹿八耐を始めとする国内外のレースに参戦してきた。国際A級ライダー。

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