オンナにとってクルマとは Vol.16 クルマ、好きなんです

Vol.16 クルマ、好きなんです

オンナにとってクルマとは

家族連れをはじめ、女性の来場者ともたくさん会えた。中には女性同士のグループや、1人で来場したという女性もいて驚いた。みな、20代から30代前半といったところだろうか。訪れた理由を聞けば、口を揃えて「クルマ、好きなんです」と言うのでまた驚いた。

全員の住まいを聞いたわけではないが、やはり東京在住が多く、「(駐車場代などが高くて)自分のクルマを持てないので、普段は乗りたくても乗れないんです。だから、思い切って来ちゃいました」(同乗試乗会でメルセデス・ベンツSLKに同乗してくれた女性談)。

近頃はこういう女性に出会うとカーシェアリングの利用を薦めているが、彼女たちに真のカーライフを楽しんでもらうためには、もっと行政を含めた根本的な改革が必要だと改めて感じた。

ガイドツアー参加者を引き連れて会場を練り歩いていると、女性の食いつきがいいモデルがだんだん絞られてくる。今回、盛況の牽引役はトヨタ・86だったと思うが、女性たちから最も感嘆の声があがったのは 日産のEVコンセプトカー、ピボ3だ。ボタンを押すと勝手に車庫まで帰ってくれるという、躾のいいペットみたいな機能がツボらしい。

そして次に人気だったのは、三菱アイミーブを電源とした暮らしを提案したミーブハウス。部屋の隅にチョコンとたたずむアイミーブが可愛く、非接触充電だから見苦しいコードがないのもスマートでいいと言う。さらに、外観で人気なのはマツダの雄(TAKERI)だった。あの美しいデザインは、女性の感性にも響くのだということがわかった。

こうして考えると、女性がクルマに求めるものは、自分の暮らしに「あったらいいな」と思える新しさ、美しさ、頼れる存在としての要素だ。そして女性の方が、急激に変化していく今のクルマに肯定的で、すぐに受け容れられるのだと感じた。

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まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。

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