オンナにとってクルマとは Vol.23 サービスエリア考

オンナにとってクルマとは

Vol.23 サービスエリア考

ところが就職して仕事で出掛けるようになると、立ち寄る目的は何倍にも増えた。ATMでお金をおろす、急ぎのファックスを送る、携帯電話の充電をする、仕事のあとパーティに向かうために着替える、メイクを直す、などなど、近頃ではノートパソコンを持ち込んで締切間近の原稿を書き、無線LANで送信するなんて、サテライトオフィスさながらに活用させてもらっている。

ところがさらに、いつしか私には3人の甥っ子・姪っ子ができ、ママ代わりで出掛けるようになると、これまたサービスエリアの存在は大きく変わった。子供というのはたいてい、急にトイレに行きたくなり、大急ぎで駆け込むことになる。そんな時は駐車場の停めやすさ、トイレの数と混み具合がとても重要だと知った。

そして下の子が1歳くらいの時には、オムツ替えやミルクをあげる場所になり、渋滞の時は、子供たちの興味を惹くオモチャやDVDが充実しているショップに助けられた。

また、レストランやフードコートには子供向けメニューが少なかったり、乳児はベンチタイプの椅子なら寝かせておけるのに、あまりないからママがずっと抱っこして食事をしなければならず、ベビーカーを置くスペースもないことに気づいた。

はたまた、腰を悪くして杖をついた父と出掛けた時には、駐車場が混んでいるとドアが大きく開けられず、乗り降りに苦労したり、フードコートのテーブルが詰めて置かれていて座るのに難儀したり、これではもし車椅子の方が何かしようとしたら、もっと大変だろうなと感じた。

数年前からサービスエリアのリニューアルが盛んになって、トイレが劇的にきれいになったのは女性として嬉しい。地元の食材や名産を使った美味しいメニューが増えたのも喜ばしいことだ。

ただ、ドライブする女性は学生やOLさんばかりじゃない。子育てママや介護中の女性にとっても、便利でホッとするサービスエリアになっていってほしい。

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text:まるも亜希子/Akiko Marumo
エンスー系自動車雑誌『Tipo』の編集者を経て、カーライフジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に対するクルマの魅力解説には定評があり、雑誌やWeb、トークショーなど幅広い分野で活躍中。国際ラリーや国内耐久レースなどモータースポーツにも参戦している。

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