メガネは、突き詰めればレンズだ レンズをオーダーメイドできるアイメトリクスのメガネ

アヘッド レンズをオーダーメイドできるアイメトリクスのメガネ

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「メガネにそこまでのこだわりは持っていなかった。でも、アイメトリクスにしてから考えが変わりました」。そう話すのはピストン西沢さん。

text:世良耕太 photo:渕本智信 [aheadアーカイブス vol.116 2012年7月号]
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レンズをオーダーメイドできるアイメトリクスのメガネ

レンズをオーダーメイドできるアイメトリクスのメガネ

メガネを必要としない人にとっては小さな話でも、メガネがなくては生活できない人にとっては一大事。

「ぼくのオリジナルの格言ですけど、『メガネがないとメガネは探せない』んですよ。メガネはいくつも持っているんですが、極論すると面倒くさい。今日は大事な話をするからとか、サーキットに走りに行くからサングラスを持って行こうとか、特別なとき以外はメガネを換えたりしません。基本的には朝ひとつつけたら終わりなんです」。

だからこそ、なのだろう。普段かけているメガネを通して見る世界が日常になってしまうのだ。たとえそれがクオリティの高くないメガネであっても、慣れてしまうし、それで納得してしまうのである。

「レンズってこんなに違うんだと実感しました。今までしていたメガネだって、悪いメガネではないはず。でも、アイメトリクスにしたら見える世界が違う。クリアで明るくて、ゆがみがない。メガネを作ってもらう前に目をいろんな方向に動かして焦点を測った結果だろうと思いますが、今までにない感覚ですね。要するに大事なのはレンズなんです。

メガネにとって一番大事なのはレンズなはずで、そこに気づかないというか、こだわりがなかった。今までは質の高いメガネを求めようとしても、フレームやレンズの形、色で判断していた。お店でもレンズの話は出なかった」。
レンズにも種類はある。だけども、それは厚みの差であったり、重さや色の違いであったりした。クリアに見えるとか、視線をどこに動かしてもゆがみがないといった、レンズ本来の機能で語られることはなかった。そこに気づかせたのがアイメトリクスだったというわけだ。

「とにかく、自分で確かめてみなければだめですね」と、実践派の西沢さんは言う。クルマもレースも眺めるより自分で運転するタイプ。「乗らないと下手になるから」と、サーキット走行専用にS15型シルビアを所有する。多忙な日常を送るにもかかわらず時間を見つけ、サーキットに行っては腕を磨く日々だ。

その甲斐あり、「どんなクルマに乗ってもドリフト走行を楽しめる」ほどの腕前になった。レースもやる。インタビューの直前はツインリンクもてぎで耐久レースに出場し、勝利を収めた。「出るからには勝つ」と西沢さん。サーキットでは、サングラスをアタッチできるモデルをかけて過ごした。

「格好いいねと言われましたが、正直言って、それほど大した反応はなかった。でも逆に言うと、反応がありすぎるってことはメガネが目立っている証拠。だから、あまり気づかれちゃだめなんですよ」。

近ごろはランニングにも力を入れている。ゆっくり長い距離を走るのではなく「3キロを思い切り走る」のが西沢流。計測器を装着して走り、データと照らし合わせて成果を確認しているという。

「クルマでもランニングでもそうですけど、昨日の自分と比べても何にもならない。そのジャンルの一番上と比べないと意味はない。それはメガネも同じ。形だとか材質だとか、今までと同じやり方や感覚で比べても仕方ない。それなりの投資にはなるけれども、レンズに焦点を当てて比べてみないと違いはわからない」。

西沢さんが感心したのは、レンズの性能だけではない。つけ心地も感心した要素のひとつだ。軽さとフィット感の良さはランニング中にも実感できるという。

「今までは太いフレームのついたメガネをかけていたんですが、いま掛けているアイメトリクスはフレームレスで、細くて軽くて弾力があるので、ずれないし、疲れない」。

そう語ると、「メガネをかけると、ここが痛くなるじゃないですか」とつづけ、鼻の付け根の両側をさするようにしながら、あるエピソードを引っ張り出した。『12人の怒れる男』という映画のワンシーンである。法廷を舞台にしたストーリーで、12人の陪審員が父親殺しの罪を犯した(との疑いをかけられた)少年の判決について議論する様子を描いた、密室サスペンスだ。

「ある男が証言に立つんですが、この人がしきりに鼻の両脇をさするんですね。ということは、普段この人はメガネをしている。なのに、メガネをかけていない状態で殺人犯を見たと証言する。アイメトリクスをしていたら、その男の人は鼻の両脇をさする仕草で(陪審員のひとりである)ヘンリー・フォンダにウソを見破られることもなかったのになと、そんなことを思いました」。

レンズの性能しかり、軽さやフィット感しかりで、長らく定着してきたメガネの常識を覆す“性能”の持ち主がアイメトリクスというわけだ。

「ボクは外見ではなく中身でモノを選ぶタイプ。自分で体験したからこそ、違いがわかりました。体験したからには、啓蒙していきたい。違いを実感するには、実際につけることです。これからメガネを選ぶときは、レンズにこだわろうと思いますね」。
ピストン西沢/Piston Nishizawa
1964年東京生まれ。大学在学中からクラブDJとして活躍。
過去に多くのダンス・ミュージックやリミックスを手がけている。ダンス☆マン&バンド☆マンのリーダーでもあり、モーニング娘。の一連のヒット曲を制作。
クルマ専門誌に寄稿する他、自らもレースに参戦するなど無類のクルマ好きとしても有名。


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text:世良耕太/Kota Sera
F1ジャーナリスト/ライター&エディター。出版社勤務後、独立。F1やWEC(世界耐久選手権)を中心としたモータースポーツ、および量産車の技術面を中心に取材・編集・執筆活動を行う。近編著に『F1機械工学大全』『モータースポーツのテクノロジー2016-2017』(ともに三栄書房)、『図解自動車エンジンの技術』(ナツメ社)など。http://serakota.blog.so-net.ne.jp/
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