岡崎五朗的『ジャガー論』「美しくあれ、 高性能であれ」

「美しくあれ、 高性能であれ」

アヘッド 「美しくあれ、 高性能であれ」

ルマン24時間レース(通算5勝)をはじめとする数々のモータースポーツでの栄光も、もっともエレガントなクルマを送り出しているメーカーという不動の評価も、美しさと高性能をひたすら追求し続けたジャガーの創始者、サー・ウイリアム・ライオンズの信念が生みだしたものだ。

77年間に及ぶ歴史の過程で数々の名車を送りだしてきたジャガー。とくに有名なのは中型サルーンのMk('59年)、スポーツカーのEタイプ('61年)、上級サルーンのXJ('68年)の3台。これらは現在へとつながるジャガーの基礎を築いたモデルであり、EタイプはXKに、MkはSタイプを経てXFに、XJは4世代目となる現行XJへと進化。ジャガーの伝統を現代へと伝えている。

とりわけ、昨年生誕50周年を迎えたEタイプは、あのエンツォ・フェラーリをして「世界でもっとも美しいクルマ」と言わしめ、ニューヨーク近代美術館にも常設展示されている名車中の名車だ。

昨年には、生誕50周年を記念してスイスのジュネーブモーターショーや英国のグッドウッド・フェスティバル、米国でのペブルビーチ・コンクールデレガンス、ドイツのニュルブルクリンクでのオールドタイマー・グランプリといった世界各国のイベントに参加。多くの人々から惜しみない喝采を浴びた。

目まぐるしく変わる自動車の世界において半世紀もの時を超え愛され続ける…この奇跡的な事実こそ、Eタイプがいかにクルマの歴史を大きく変えたエポックメーカーだったのかを雄弁に物語っている

▶︎ジャガーEタイプは1961年に登場した。昨年は生誕50周年に当たる年。英国のグッドウッド・フェスティバル、アメリカのペブルビーチ・コンクールデレガンスを含め、世界各地でファンが50年の節目を祝った。 

次ページ初心に返った新生ジャガー

この記事をシェアする

最新記事

     
アヘッド Car & Motorcycle Magagine ahead archives