大人の選択肢 〜ジオランダーSUV

ahead ジオランダー

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高速の追い越し車線を目を三角にしながらカッ飛んでいたバブル期のクルマ達。近ごろはそんな風景もめっきり減った。クルマにスピードだけを求めていた時代は終り、今や環境や財布に優しいことがキーワード。そんな世界でやや肩身の狭い思いをしているのがSUVだ。大きい、重い、うるさい、燃費が悪い…。

text:河村 大 [aheadアーカイブス vol.112 2012年3月号]
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大人の選択肢 〜ジオランダーSUV

大人の選択肢 〜ジオランダーSUV

でも僕らは一方で、その在り方にメリットが多いことを知っている。丈夫。安全。人や荷物は載せ放題。山に河原に林道に、どこへでも行ける。実際、これほど頼りになる乗り物は他にない。ならばもっと優しく走れないものか。
 
そんな折り、ヨコハマタイヤが新たな動きを見せた。国産大手メーカーが国内供給する製品として初めて「低燃費」を謳ったSUV用タイヤを発売したのだ。その名をジオランダーSUVと言う。
 
ジオランダーはこれまでオフロード用タイヤを筆頭にオンロード用からスタッドレスまで役割別に4種類のタイヤをラインアップしてきた。でも今回ガチでターゲットにしたのは低燃費性能。乗用車用環境タイヤ「ブルーアース」で培ったナノレベルの分子技術を元に、重いSUVでも性能が持続するエコロジーでエコノミーなタイヤを造った。
 
実際、乗ってみるとクルマが軽くなったような印象だ。車内も静かになり高級感が増した感じ。事実、ハイウェイ用SUVタイヤとして評価の高いオン用ジオランダーH/T-Sと比べると転がり抵抗は16%の低減。ロードノイズは1割以上、パターンノイズも2割以上、騒音エネルギーで少なくなっている。
 
ではコーナリングはどうか? 転がり抵抗とグリップ性能はトレードオフの関係だ。どこまで安全か、 どこまでスポーツできるのか。
 
果たして…。グリップ性能はウェット路でもH/T-Sより一枚上手の感触だった。サイドウォールも僅かに硬め。踏ん張りも効くし、フラつきもない。実際、ブレーキ性能もドライ時2%、ウェット時6%、雪上5%、氷上4%の向上。M+Sなので、突然の降雪による浅雪にも対応可能だという。
 
今後、どんなタイヤがSUVに求められて行くのか。オフロードが減り、クルマのトラクションコントロールが進化した今、SUVのタイヤは総じてオンロード化する傾向にある。

次に来る流れは間違いなくエコだ。オンロード性能や氷雪路の性能を犠牲にすることなく低燃費で静か、あわよくば性能が長持ちするタイヤ。それは、ジオランダーSUVが示したコンセプトと一致する。SUVに乗りつつ足元には環境に優しいタイヤを履く。今後はそれが〝大人の選択肢〟となるだろう。
乗用車用低燃費タイヤの開発で培ったジオランダーの技術の集大成。サイド部にはヨコハマ低燃費タイヤの代名詞「ブルーアース」の刻印が入る。発売は2012年2月。対象車種はコンパクトSUVやクロスオーバーSUV、そして輸入プレミアムSUVなど。
●ジオランダーSUV
問い合わせ先:ヨコハマタイヤ
0120-667520/www.yokohamatire.jp
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商品詳細