岡崎五朗のクルマでいきたい vol.32 ハイブリッドが売れる国

vol.32 ハイブリッドが売れる国

アヘッド 岡崎五朗のクルマでいきたい

マーケット全体を眺めても、昨年12月の販売台数は1位プリウス、2位フィット(フィット・シャトルを含む)、3位フリードと、ハイブリッド専用もしくはハイブリッドを選べるモデルが上位を独占。さらに2月のランキングではアクアが上位に食い込んでくるから、ベスト10のうち上位4台をハイブリッド勢が占めることになる。軽自動車を含めた乗用車全体で見ても、ハイブリッド比率はすでに約15%に達している。
 
これほどまでにハイブリッド車が売れている国など、世界中どこを探しても日本だけである。
 
なぜ日本はこれほどまでにハイブリッドが売れるのか? 日本メーカーがハイブリッド車を積極的に投入していること、エコカー減税で優遇されていること、欧州と比べて平均速度が低いこと、世界的に見れば所得水準が高めであることなど理由はいくつもある。が、ハイブリッドが、われわれ日本人好みの技術であることも実は大きいはずだ。
 
カーナビの普及率が世界でもっとも高いことからも分かるように、日本人は新しもの好きでハイテク好きだ。加えて、クルマがもつ負の側面を欧米のユーザーより重く見ている傾向もある。そう、エンジンにモーターを組み合わせるというこれまでになかった「最先端技術」によって「燃費を飛躍的に向上させる」というハイブリッドは、まさに日本人の琴線に触れる技術なのである。
 
問題は、この日本発の素晴らしい技術を世界にどう広めていくかだ。トヨタはアクアと同じハイブリッドシステムを積むヤリス(日本名ヴィッツ)を欧州に投入するが、ハイブリッドが依然としてニッチにとどまっている彼の地でどれほどの人気を獲得するのか、非常に楽しみだ。

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