1/18で実感するライディング

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ラジオコントロール(R/C)モデルの老舗、京商からバイク好きにはたまらない新製品が登場した。それがミニッツ・モトレーサーだ。スタイルとカラーリングは、ヤマハの2011年型モトGPマシン『YZR-M1』そのもの。それが18分の1スケール、全長にしてわずか118mmというコンパクトなボディに凝縮され再現されているのである。

text:伊丹孝裕 photo : 長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.111 2012年2月号]


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1/18で実感するライディング

1/18で実感するライディング

手のひらサイズながら2個のモーターが搭載され、ひとつは動力用として、もうひとつは後輪ホイールに内蔵し、強力なジャイロ効果を発揮する。このジャイロ(Eジャイロと呼ばれる)のおかげで、2輪にも関わらず安定した走行性能が確保されているのだ。
 
とはいえ、あまりにイージー過ぎてもつまらないだろうと、ミニッツ・モトレーサーは、操作する者の好みやスキル、走行ステージに応じて、様々なセッティングの変更を可能にしている。

まず、サスペンションでは、フロントに倒立フォークを、リヤにはモノショックを採用。この仕組み自体も実際のバイクに近いものだが、なんとスプリングのプリロード(締め込み量)をそれぞれ無段階で調整できる。結果、サスペンションの固さと車高を変えられるのである。
 
それだけではない。フロントフォークに至っては、取り付け角度も無段階で変更できるというから驚く。
 
さらに、ジャイロモーターの回転数も低速域と高速域で個別に調整可能で、これらをフル活用すれば、ハンドリングをシャープにすることも、逆に安定性を増すこともできる他、コーナー進入時のバンクスピードまで変化させられるなど自由自在。まさに自分だけのスペシャルセッティングが楽しめるというわけだ。
 
こうしたセッティング理論は、実車にもそのまま通用するもので、ライディングテクニックがリスクなく試せるのも嬉しい。
 
そして、もうひとつ。
 
ライダーなら「旋回する直前、ハンドルは逆方向に切れている」というような逆操舵の理論を聞いたことがあるかもしれない。バイクがバンクし始める時のきっかけとして、実際にそうした挙動を利用することがあるのだが、これはバイクの特性上、ライダーが無意識のうちに行っているために体感は難しい。

ところが、実車の走行理論もそのまま応用しているミニッツ・モトレーサーでは、その動きをつぶさに観察できるのだ。このあたりはぜひホームページ内の動画やキャンペーン会場で確認してみて欲しい。
 
ミニッツ・モトレーサーは、ライダーにこそ知って欲しい究極のバーチャルなのである。
京商では、この『ミニッツ・モトレーサー』を実際に触れたり、走らせたりすることができる“タッチ&トライキャンペーン”を全国のショップで展開している。また、3月23日〜25日にかけて開催される東京モーターサイクルショーの会場でもブースを出展。来場者に体感してもらう予定だという。発売は3月下旬予定。価格は¥17,640。www.kyosho.com/jpn/

*写真の製品はプロトタイプです。
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text : 伊丹孝裕/Takahiro Itami

1971年生まれ。二輪専門誌『クラブマン』の編集長を務めた後にフリーランスのモーターサイクルジャーナリストへ転向。レーシングライダーとしても活動し、これまでマン島TTやパイクスピーク、鈴鹿八耐を始めとする国内外のレースに参戦してきた。国際A級ライダー。
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