左ハンドル車に乗る

左ハンドル車に乗る

アヘッド メガーヌ R.S. トロフィー R
アヘッド メガーヌ R.S. トロフィー R

●メガーヌR.S. トロフィーR
車両本体価格:¥4,990,000(税込)
総排気量:1,998cc
最高出力:201kW(273PS)/5,500rpm
最大トルク:360Nm(36.7kgm)/3,000〜5,000rpm

アヘッド  ABARTH 500
アヘッド  ABARTH 500

●ABARTH 500(5速MT)
車両本体価格:¥2,862,000(税込)
総排気量:1,368cc
最高出力:99kW(135PS)/5,500rpm
最大トルク:180Nm(18.4kgm)/4,500rpm


マニュアル操作自体は頭の切り替えと左右の置き換えだけだから多分、問題はない。多くの人が言うように、右利きの場合、シフト操作を利き手でできるというメリットがあるし、1速・2速でシフトノブを手前に引けるのはむしろ楽かも知れない。

しかし、左側通行の日本で左ハンドル車に乗るのはやっぱりハードル高いなぁというのが正直なところだ。右折、追い越し、高速道路の合流、パーキングチケットの出し入れなどなど。

そう言えば、輸入車の多くは左ハンドルを前提として作られているため、右ハンドル仕様に変更すると、特に小型車の場合、重量バランスやペダル位置などに無理が出ると言われているが、実際のところどうなのだろう。

ルノー・ジャポン広報の佐藤 渉さんに聞いてみると、「ルノーに限っては」という限定付きで答えてくれた。

「ルノーはフランスがお膝元ですから、以前はやはり左ハンドルを前提として開発されていたと言えます。まずフランス、次にヨーロッパ、そしてそれ以外の地域という開発の基本は今も変わっていないでしょう。でも昨今は、開発の最初から左ハンドルにも右ハンドルにも対応できることが念頭に置かれていて、以前ほど右ハンドル仕様に無理があるというようなことはないはずです」

ルノー・ジャポンの場合、その車種の特性によって左ハンドルを導入するかどうかを決めているそうだ。例えばそれは「メガーヌ R.S. TROPHY-R」のようなとんがったモデルだ。作った人の気持ちに近いクルマに乗って、それを味わいたいという人が確実にいるのだ。

「乗りたいクルマがたまたま左ハンドル車だったら、思い切って乗ってみたらいいんじゃないでしょうか。私も仕事柄、左ハンドル車に乗ることも多いのですが、単純に右と左では見える風景も違うんですよ。それにヨーロッパでは、レンタカーだって大抵はマニュアル車で、左ハンドルに右側通行なわけです。私は左ハンドル車の操作には慣れているので、それだけでもうんと気持ちは楽なんですよ」と、ヨーロッパでクルマの旅をしたいという私の気持ちを後押ししてくれた。

もはや理屈ではない。どうしても乗りたい、という気持ちがあれば、多少の不便もハードルも越えられるもの。ヨーロッパをクルマで旅する日を夢見つつ、一歩踏み出してみようかと心は揺れるのである。

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。

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