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今更聞けない。鍛造ホイールのBBSって、どんなメーカー?

鍛造アルミを一般化したBBSジャパンの功績

BBS ホイール

BBSブランドの発祥そのものはドイツですが、1983年に本国BBSとの共同出資で設立されたBBSジャパンは、翌年に市販車用鍛造アルミホイールをリリース。これが現在にいたる鍛造=プレミアムという定評の礎となりました。

初期のモデルはディスク面とリムが別体構造となるマルチピースでしたが、続けてすべてが一体となった鍛造ワンピースも発売。1985年、アメリカのSEMAショー(アフターマーケットメーカーで構成される団体が主催するイベント。毎年ラスベガスで開催され、各国の代表的モーターショーに匹敵する規模を誇ります)でそのモデルが「技術革新大賞」を受賞。そのクオリティに対する評価は、確固たるものとなります。

以降、BBSジャパンはプレミアムホイールのスペシャリストとして事業規模を拡大。アフターマーケットだけでなく、BBSブランドのホイールはスポーツ系を中心とした各自動車メーカーの特別なモデルに純正採用されるケースも増えていきます。

F1やDTM、ル・マン。名だたるレースでも大活躍

機能部品としての高性能ぶりはモータースポーツの世界でも実証されます。

ここでも自動車メーカーを筆頭に幅広い支持を集め、BBSはそれに応えて先進性で精彩を放ち始めます。その代表例といえるのが、世界初となったマグネシウム鍛造ホイールの実用化でしょう。

従来品に対して、じつに20%もの軽量化に達成したこのホイールは、1992年にフェラーリのF1チームと3年間の独占契約を獲得。後にアメリカのインディやDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)など、各国のトップカテゴリーにも供給されます。

時代をけん引する量産ホイールの数々

そんなBBSならではといえる先取の姿勢は、ロードモデル用の市販品にも活かされました。

2011年には、世界初となる航空機用超超ジュラルミンを素材とした鍛造ホイールを発売。モータースポーツ用として開発された鍛造マグネシウムホイールも、ロードカーに相応しい耐久性を確保したうえで2015年に量産化されています。

BBS=鍛造アルミ、という車好きに広まるイメージは、決して間違いではありませんが、それはこのブランドの一側面に過ぎないのです。

その点に言及するなら、BBSのホイールは普遍的ともいえるデザイン性や細部にいたる質感の高さも見逃せないポイントのひとつといえます。

かつてラフメッシュとも呼ばれたBBSのクロススポークデザインは、放熱効果や軽量化といった機能性とスポーティな風情に加え、高級車の足下を飾るに相応しいドレッシーなテイストまで両立。モデルによってスポークの数やディテールは異なりますが、このような特質はシリーズ全体に共通する魅力として多くの支持者を生み出してきました。

このように、コンペティションの世界でも実証される優れた機能と先進性に日本製らしい作りの良さ、さらには長く愛されるデザイン性まで備わるBBSのプロダクト。長年、プレミアムホイールのトップブランドとして揺るぎない評価を獲得してきたことは至極当然の話といえるのです。

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