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BBS RE-Xをポルシェマカンに装着 モータージャーナリスト五味康隆氏の評価・インプレッションは?

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テストドライバー紹介

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五味 康隆

自転車トライアル競技で世界選手権に出場。その後4輪レースに転向して全日本F3選手権で3年間戦ったのち、モータージャーナリスト活動を開始するという異色の経歴を持つ。各種ドライビングスクールのインストラクターを務めるなど、確かなドライビング理論と優れた運転技術に裏付けされた解り易い解説には定評がある。また先進技術や次世代車量への造詣も深い。コンパクト系からビックSUVまで今まで乗って来たクルマは多種多彩。
絶えず最新次世代車を所有して日常での特性を探ることを大事にしている。

2018—2019 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

BBSに見えない、それが狙いか?

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BBSジャパンの新作ホイールの取材と聞き現場に駆けつけ、対象ホイール「RE-X」を履いたポルシェマカンが目の前にいるにも関わらず、それだと思わなかった。それほどこのBBSホイールは、BBSに見えない。
よく見ると、ホイールセンターに見慣れたロゴがあるのだが、それに気付くまでデザイン性重視のお洒落ホイールだと認識していた。

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おそらく僕のこのファーストコンタクトこそ、RE-Xの狙いなのだろう。

昨今のSUVシーンとアルミホイール

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近年では機動力や機能性の良さはもちろんライフスタイルをよりセンス良く優雅にアクティブに見せるために、スタイルを重視してSUVを買う方も多い。
そんな足元に履くホイールは、年々デザイン性が強く追及されだし、ボディ形状的に大きなホイールサイズを履けることもありクーペやセダン市場以上にSUVホイール市場は活性化している。
そこにBBSが新商品を出したと聞き取材を申し込んだのだが、まさかこんなスタイリッシュで攻めた容姿をしているとは想像していなかった。

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しかし、よく見ると荷重を最適に分散してハブからホイルそしてタイヤに伝えるBBS伝統のY字型形状を採用しているし、スポークがとても細くBBSが世界に誇る鍛造技術がなければできないデザインであることも解る。
何にせよ、この“ギラつき”感さえ漂わすホイールを前に、BBSも新たな顧客獲得に乗り出したのだと強く実感するとともに、やっと“本物”がSUV市場で動き出したと期待が膨らんだ。

ホイールの真円率がもたらす効果

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まずお伝えしておこう。これだけ大きなホイールとタイヤでありながら、貼られていたバランスウェイトが覗き込み探さないと解らないほど小さかったことに驚く。言うなれば、ホイールの真円率を含めて製造精度が高いことの証明。
ちなみに履いているミシュランのSUV用タイヤであるラティチュードスポーツ3の真円率と製造精度も当然関係する。

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走り出すと、その効果が大きいだろう。しっとりと軽やかに転がる。それはエコタイヤを履いているのとも違う、感覚論になってしまうが綺麗で抵抗の少ない路面を走っている感覚に似ており、感じたままを申すならタイヤがとても丸い!ので、滑らかに転がる印象。前述した真円率に加えて、軽量な作りも関係するのだろう。

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そもそもマカンはアクセル操作へのレスポンスに優れるモデルではあるが、それがさらに研ぎ澄まされ鋭くなった印象を得る。ツインクラッチ特有のダイレクト感もよりハッキリと感じられ、スポーツ系との相性の良さを伺わせる。

メリットの反面・・・

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このような滑らかに転がる話をすると、乗り心地も良くなるという印象を抱くかもしれないが、そこはそれほど期待しないほうが良い。ホイルが軽くなり足が良く動くのは確かなので、微細なザラザラ路面などの入力ではしっとりするものの、大きな入力ではむしろ入力が鋭くなる印象さえある。

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さらに低速域はスムーズな足の動きで良く感じやすいが、高速域ではスムーズ過ぎるのか逆に硬い足回りになり内臓にグッグッと入力が届くようになった印象を抱く。速度域や走る環境で評価が分かれそうだが、総じて乗り心地は変化なしの印象。
しかし、そもそも純正の18incから21incにホイルサイズをインチアップしていることを考えると満足できるはずだ。

絶妙な剛性感が織りなすグリップ感

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前述のような乗り心地特性はありながらも、BBSファンの方、安心して欲しい。さらに走りの質を求める方は注目して良い。スタイリッシュな見た目を備えつつも、他のBBS同様にこのRE-X、ホイールが軽量なことに加えて剛性感と強度が“絶妙”な仕上がり。
ハンドルからの手応えとしてグリップ感が鮮明に感じられるようになるのに加えて、グリップ力に奥深さとも言える粘り感が出る。

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それは路面の繋ぎ目などを旋回しながら走り抜けた際に、走行ラインのズレ感が少ないといえば伝わるだろうか…タイヤが横方向にも柔軟に的確に動いて路面を離さない印象がある。感覚論でしかないが、ホイールの横剛性がしっかりした結果として、タイヤの柔軟性が横方向にも積極的に機能し出した結果かもしれない。このような特性は往々にして雨の日にも高いグリップ力とコントロール性を発揮するので、機会があればまた試してみたいものだ。

まとめ & ギャラリー

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最後、五味氏にBBS RE-Xの印象を要約すると?と伺いました。
「RE-Xは、見た目こそ “やんちゃ系”でもありスタイリッシュな仕上がりではあるけども、中身は往年のBBS特有の優れた走りの質を備えている」
昨今のSUVホイール市場にありがちな、デザイン重視路線を意識しつつも、BBSならではの走行性能も兼ね備えた万能モデルかもしれませんね。

BBS RE-X × ポルシェマカン ギャラリー

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